vin de wakao 2012 レビュー

若尾果樹園(マルサン葡萄酒・勝沼)の醸造。
甘口白ワイン。果樹園の特質を存分に活かし、生食用葡萄を21種も使用している。
コルクがすごく柔らかいので開栓時注意。




ライチを思わせるすっきりとした甘さに加え、酸味・苦味といった複雑な味わいを持つ。
生食用の葡萄を利用したワインらしく、最後に巨峰を思わせる強い果実感が残り、咥内を満たす。
常温よりも、少し冷やしたほうが良いかも。

デキャンティングをすると少々雑にも感じられた複雑な味わいが収束し、焦点のあった味わいになった。
甘さがひろがり、単品でのデザートワインやチーズのお供にも向いている。
舌で転がすと、一瞬、辛口にも思われる深い渋味やキレを感じさせられたりと変幻自在。
コクもあり、ボディ感もそれなり。

21種類の食用葡萄をブレンドして醸造するという、他にはシャトー酒折のジュエルズ(39種類)ぐらいでしか見られない、珍しい手法でつくられたワイン。
ブドウ農家の遊び心のかたまりといった塩梅のお酒で、温度や飲み方によって全く違う側面を見せてくれる。

従来のヴァン・ド・ワカオが比較的辛口よりだったのに対し、2012年ものは甘口に振ってきたのも、小ロット製造(2011は300本限定だったはず)ならではのものか。
ザ・ジュエルズ・オブ・キスヴィン2009も比較的甘口であったが、ジュエルズが甘く軽やかであったのに対し、vin de wakao 2012は甘く深い。ワカオの方が甘口か。
こういう実験的な作品と会えるからこそ、国産ワインは面白い。
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by katukiemusubu | 2013-04-14 00:35 | 生活一般・酒類・ウイスキー | Comments(0)
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