オールモルト(モルトクラブ)とピュアモルトの違いについて

ニッカ独自の手法であるオールモルト製法。
通常のピュアモルトウイスキー(ヴァッテッドモルトウイスキー)とは何が異なるのか。
解説記事です。





そもそも、オールモルト製法とは何でしょう?
これは、単式蒸留でつくられた通常のモルトウイスキーと、連続式蒸留でつくられたカフェモルトウイスキーとを混ぜる(ブレンドする)製法のことです。
原材料はモルト(麦芽)のみ。

同じく麦芽のみを原材料とするものとして、ピュアモルトウイスキーが有ります。
別名ヴァッテッドモルト・ウイスキー、あるいはブレンデッドモルト・ウイスキー。
こちらは単式蒸留でつくられた通常のモルトウイスキー同士を混合する(ヴァッティングする)もの。
連続式蒸留のモルトウイスキーを混ぜない点で、オールモルト製法とは異なります。

単式蒸留は手間がかかり、価格も高くなりがちですが、その分、個性豊かなお酒を生み出すことが出来ます。
人によっては風味が強すぎて飲みづらいかも知れません。
一方、連続蒸留器を通したものは単式蒸留器を通したものに比べて、個性に乏しいお酒になりがちです。
その代わり、穏やかで万人受けする味わいに仕上がります。
特にニッカの所有する「カフェ式連続式蒸留機」は、穏やかなだけではなく、円やかな質感を生み出すことに定評がありました。

この円やかな質感を活かしたモルト100%ウイスキーは作れないか。
そこで誕生したのが、オールモルト製法ウイスキーであったという訳です。

オールモルトウイスキーは、「カフェ式連続式蒸留機」で生産したモルトウイスキー(カフェモルト)と通常のポットスティル等々「単式蒸留器」で生産したモルトウイスキー(余市蒸留所および宮城峡蒸留所産)をブレンドして生産されています。
平成27年(2015年)春現在、発売されているオールモルトウイスキーは二種類。

「オールモルト」と「モルトクラブ」です。
ニッカHPによりますと、オールモルトは「華やかモルト100」。
一方のモルトクラブは「すっきりモルト100」と呼称されています。

それを反映して、製品ラベルもオールモルトが「pure&rich」に対しモルトクラブが「pure&clear」。
オールモルトの方が長期熟成原酒を用いるため、値段も若干高めです。
700mlで実売1,500円、アルコール40%。
その分、豊かな香りと芳醇な味わいを持っています。

双方に共通するのは、モルトウイスキーなのに飲みやすいという点。
非常に柔らかな口当たりを持っており、ウイスキーを飲み慣れない方にもお勧めです。

従来のシングルモルトともピュアモルトとも異なる、第三のモルトウイスキー「オールモルト」。
一度、お試しになっては如何でしょうか。
[PR]
by katukiemusubu | 2015-04-10 18:02 | 生活一般・酒類・ウイスキー | Comments(0)
<< ニッカウヰスキー「オールモルト... 曙橋の新店 とんかつ山さき レビュー >>