比較レビュー 旭酒造 獺祭「純米大吟醸50」「磨き3割9分」「磨き2割3分」「磨きその先へ」

H26.2.23のツイートより再録。
獺祭の純米大吟醸酒の4種類を飲み比べた感想です。
それぞれの味わいの違い、立ち位置について。




山口県・旭酒造の獺祭は酒米に「山田錦」を使用した清酒です。
酒米を50%以上磨いた、高精米を利用した純米大吟醸酒の生産を主としています。

磨けば磨くほど(精米歩合の数値が低くなればなるほど)、米は純粋な心白となり、雑味がなくなり、吟醸香と呼ばれる豊かな香りを持つようになります。
その分、一本のお酒を仕込むのに必要な酒米の量は増え、高級な日本酒となります。
純米大吟醸酒が高価になるわけです。

現在、獺祭の出している純米大吟醸酒は以下のとおり。

代表的なものとしては、
精米歩合50%(50%磨き)の「純米大吟醸50」(720ml、1,539円)。
精米歩合39%(61%磨き)の「磨き三割九分」(720ml、2,418円)。
精米歩合23%(77%磨き)の「磨き二割三分」(720ml、5,142円)。
精米歩合不明(非公表)の「磨きその先へ」(720ml、32,400円)の4つです。

この他に「純米大吟醸50」と「三割九分」を混ぜた「純米大吟醸45」や、
「発泡にごり酒 スパークリング」シリーズ、
搾りの過程での遠心分離機の利用を訴求した「遠心分離」シリーズ等が御座います。

今回は定番品4つを飲み比べることにしました。
以下、短文雑感。

純米大吟醸50
ミディアムボディのすっきりとした味わい。青リンゴを想起させるフレッシュな果実香。端整な印象。

磨き三割九分
米の旨味がしっかりと感じられる。バナナを思わせる芳醇な香り。フルボディでコクが深い。重過ぎず軽過ぎず、優れたバランス。

磨き二割三分
滑らかな口当たりを持つ。爽やかでメロンの様な香り。 蜜の様に円やかで、口内で転がして楽しめる。華やかな味わい。

磨きその先へ
雑味のない味。ひたすらに雑味がなく、もはや水の様でもある。それでいて酒精分は朗らかに広がり、余韻は深い。

面白かったのは「磨きその先へ」ですが、最も美味しく思われたのは「三割九分」でした。
先ほど、精米歩合の話を出しましたが、酒米の種類によっても適切な精米歩合は異なります。
例えば酒米「五百万石」の場合、精米歩合が50%もあれば吟醸香を発すると言われています。
一方、酒米「山田錦」の場合、真価を発揮すると言われるのは精米歩合が40%を越えてから。

そのせいか、「純米大吟醸50」と「磨き三割九分」の間には大きな違いが感じられました。
他方、「磨き三割九分」と「磨き二割三分」ですが、これはもはや好みの問題でしょう。
どちらも洗練された味わいで、あとは芳醇さを取るか、華やかさを取るか、という話です。

最後に、オバマ大統領にも進呈されたという「磨きその先へ」。
あまりの雑味のなさに一瞬、水を飲んでいるのではないかと感じられました。
しかし、舌で転がすと、次々と現れる酒精感。そして、非常に長い余韻。
ワンボトル3万円超と常飲には向きませんが、面白いお酒です。

関連リンク:枠外品「獺祭50 初心」「等外」「等外23」レビュー
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by katukiemusubu | 2015-04-17 03:25 | 生活一般・酒類・ウイスキー | Comments(0)
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