感想と評価。
<商品情報>
500mlで実売1,600円、アルコール度数は43%。
年数表記なし(NA)とはいえ、シングルモルトウイスキーとしては破格の安さです。
1969年に開設された仙台宮城峡蒸溜所。
こちらでつくられた原酒のみを使用しています。
華やかで軽やかな個性を持ち、
新川(にっかわ)の伏流水で仕込まれている為か、とても柔らかな質感。
現地を訪れた竹鶴政孝氏が、
新川の水でつくった水割りに惚れ込んだことが、蒸溜所の端緒となった。
そんな逸話が語られるだけのことはあります。
モルトウイスキーの特質である、繊細で複雑な味わい。
「花のような」お酒と形容される宮城峡蒸溜所原酒の個性を十分に有しています。
飲み口かるく、軽快で、華やか。
シングルモルト入門編としてもおすすめです。
<テイスティングノート>
水色は薄っすらとした金色。陽光に映える新緑の広葉樹を思わせる。
上立ち香は甘く優しい。バニラと林檎、爽やかな酒精感。
口当たりは柔らか。含むと、軽やかなアルコールの刺激。
その後に広がるフローラルブーケ(花のような香り)。
最も近しいのは百合の花か。
舌で転がすとシェリー樽由来のものか、なめらかなコクを感じる。
存外に深みのある含み香。かすかな苦味。
とはいえ、基調はあくまでも華やかに、軽快に。
余韻は穏やか。さらりと消え行く。
参考:
ウイスキー入門!サントリー・ニッカ 両社ラインナップ一覧表(種類・価格別)