笹の川酒造「ブレンデッドウイスキー 山桜 黒ラベル」レビュー

感想と評価。




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<商品情報>
平成27年(2015年)6月5日発売。
ピュアモルトウイスキー山桜15年(レビュー記事リンク)で斯界の話題をさらった笹の川酒造(福島県郡山市)が新たにリリースした地ウイスキーです。
今回はピュアモルト(ヴァッテッドモルト)ではなく、ブレンデッドのウイスキー。
モルト原酒とグレーン原酒を掛けあわせた(ブレンドした)製品です。

容量700ml、アルコール度数は40%、税抜2,100円。
山桜15年とは異なり、限定本数のアナウンスなどは聞かれませんでしたので、定番商品としての投入なのでしょうか。

現在の笹の川酒造のウイスキーラインナップは二種類。
「チェリーウイスキーEX 」(容量500ml、40度、1,100円)と
「チェリーウイスキー 37%」(容量1,800ml、37度、2,700円)です。
いずれもブレンデッド・ウイスキー。

以前は「チェリーウイスキーXXV」(容量720ml、43度、2,480円)というピュアモルト・ウイスキーがありましたが、平成26年(2014年)に終売。
価格的に言えば「山桜 黒ラベル」はこの後継品に当たる商品です。

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全体的に若々しい味わいで、山桜15年の重層的な味わいとは異なる方向性を持っています。
しかし、よくよく味わうと長期熟成原酒と思しい豊かな芳香の要素も感じられます。
グレーンウイスキーの持つ甘味とモルトウイスキーの香味を上手くつなげており、口当たりもスムース。
水割りやロックにすると、甘味と若干の苦味が強く押し出され、これまた印象的です。
ハイボールにすると、クセのない軽快な味わいが楽しめ、清涼感ある香りが弾けます。

実売2000円台のブレンデッドウイスキーは、サントリー「ローヤル」やニッカ「スーパーニッカ」といった国内勢、「バランタイン12年」や「ジョニー・ウォーカー 黒ラベル」といった海外勢など、多士済々の界隈です。
果たしてこれらに伍していけるのかは未知数ですが、興味深い新製品でありました。


<テイスティングノート>
水色は透き通った鶸色(ひわいろ)。梅雨に濡れる新緑の若葉を思わせる。
上立ち香は草の息吹。青々とした清涼感ある香りにアルコールの鋭い刺激。
熟成はさほど感じられず、若い原酒の成分が生き生きとしている。
口当たりは非常に滑らか。清水の如く、口内を満たす。
上立ち香を引き継いだ基調香に反して、含んだ際の刺激は穏やか。
舌で転がすと、トロリとした質感に続き蜜柑を思わせる含み香が姿を現す。
その後、和三盆を連想させるグレーン由来の強い甘味。
余韻はおとなしい。甘味が消えたあと、ほのかに柑橘が香る。
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by katukiemusubu | 2015-06-13 20:20 | 生活一般・酒類・ウイスキー | Comments(0)
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