根上酒造店「限定 純米吟醸」レビュー

感想と評価。



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静岡県御殿場市「根上酒造」(ねがみしゅぞう)の純米吟醸酒を入手しました。
720ml(四合瓶)で、税込1,620円。

原材料は、米(国産)、米麹(国産米)。
精米歩合は、麹が48%、掛米が55%でした。
アルコール度数は15度以上16度未満。

販売店を見ていると、他にも静岡の酒造好適米「誉富士」をつかったお酒もございました。

根上酒造店は、御殿場市保土沢に蔵を構える純米蔵にして、自醸造、県下最小の単独蔵でもあります。
社長兼蔵元兼杜氏の根上陽一さんは33歳で蔵を継ぎ、爾来二十余年。

アルコール添加を一切省いた純米蔵として、日々、御殿場高原でお酒を醸しています。
御殿場は富士山の山麓にひろがる平均標高500mほどの高原都市で、神奈川県との県境に位置しています。
蔵の敷地内、地下80mから自噴する富士山の湧き水を利用して仕込まれており、まさしく富士の日本酒です。

富士山の山頂には、金明水と呼ばれる湧き水がありますが、
根上酒造では、その名を冠した銘柄「金明(きんめい)」を主として生産。
山廃純米酒などもラインナップされています。

今回は純米吟醸酒。
「限定」との表記がありますが、数量限定のことかと思われます。
さて、そのお味はというと…。

甘さを感じさせる上立ち香。リンゴの様な爽やかさ。
温度を上げると、バナナ的な濃厚な甘さに転じる。

口に含むと、軽やかに舌を打つアルコールの刺激。
ピリリと気を引き締めさせ、決して嫌味ではない。

基調香はリンゴからメロンに変化し、上立ち香から想像されるよりも、一段上のフルーティ&ジューシー。
しかもそのジューシーさは、紛れも無く「米のでんぷん質」由来のもので、無理につくった様な違和感がない。
非常に綺麗な味わい。

後味は、すらりと立ち上がり、放物線を描いて消えてゆく。
ジューシーな余韻も、比較的長く、かつ滑らかに消えてゆく。
若干の酸味が感じられ、レモンを数滴垂らしたかのよう。

しっかりとした味わいに、コクを伴った辛味。
しかし辛さだけではなく、甘味をも表現し、最期はさっぱりと酸味で〆る。
端的に「美味しい」といえる、日本酒経験の存否を問わない、万人向けの清酒です。

なにしろ生産量が少なく、基本的には御殿場まで行かなければ買えませんが、
ごくまれに東京都内の居酒屋で見掛ける時がございます。
また御殿場であれば、御殿場駅のキオスクでも販売している時があり、チェックがお勧めです。

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by katukiemusubu | 2017-09-10 21:28 | 生活一般・酒類・ウイスキー | Comments(0)
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