グロワーズカップの説明などは他に譲り、ここでは珈琲の味についてのみ記し置きます。
少し言及するならば、グロワーズカップは大変使いやすく、コストパフォーマンスも良いと思います。
今回の豆は所謂スペシャリティコーヒーですが、内容量の26g(約3杯分)は、豆で買っても200円程度します。
そういった豆を挽きたての新鮮な状態のまま真空パックで包み込み、更に抽出機構まで備えての420円ですから、結構お得な製品です。
それでは、レビューをどうぞ。
抽出は気持ち長めの7分程度を推奨。
品種はパカマラで、ローストは中程と思われるが、抽出時間が長いほうがパカマラ種特有の甘い芳香とボディ感を引き出せる。
水色は少し薄めのダークブラウン。
立ち上る香りはそこまででもないが、口に含むと濃厚な芳香とボディ感に驚かされる。
ダークチェーリーを思わせる果実のような芳香が楽しめ、これが舌に心地よい刺激を与えてくれる。鼻腔に抜ける香りが実に爽快。
ボディ感は強いが決して残留することはなく、最後に先鋭な酸味が味を締める。
農園はエルサルバドル・チャラテナンゴ地方のサンタ・ローザ(サン・イグナシオ協会所属)。
サンタ・ローザ農園は2011年にもカップ・オブ・エクセレンスを受賞(エルサルバドル5位・ポイント90.69)し、過去2度のCOE受賞経験を持つ。
小規模農園でCOEにも強く関心を寄せており、エル・サルバドル発祥の種、パカマラの扱いに長けている。
全体的なバランスが良く、酸味好きにも、ボディ感重視派にもお勧めできる味。
一度抽出した後、まだ香りが残留していたのでそのまま二度目の抽出をしてみたが、味覚チャート上の面積(要はボディ感)は減少するものの、あっさりとした香りを持つ珈琲として楽しめた。