北海道物産展で見つけたコーヒー豆のスモーク。
岩見沢市の「市川燻製屋本舗」が作っている商品です。
札幌市円山の「リタルコーヒー」との共同開発だそうな。
パッケージ。

切り株のデザインが目を惹きます。
RITALU COFFEEのトレードマークです。
市川燻製屋の市川茂樹氏いわく、北海道産のエンジュやタモを用いて燻製をしているとの由。
中身。

70gのコーヒー豆が真空パックされています。
70gで900円ほどと、グラム単価で言えばスペシャルティーコーヒー並み。
なかなかに高価ですが、果たして。
豆を見る。

けっこうな大粒。
特筆すべきはその色彩でしょう。
黒檀を思わせる色合い。
通常の焙煎では、まずにお目にかかれないカラーです。
では、挽きましょう。

店主お勧めの中粗挽きで。
燻製で固くなっているかな、とも思いましたが、そんな事はなく。
スムースに挽けました。
ペーパードリップにて抽出。
完成。

黒柿の水色。
スモーキーな香りが立ち込めます。
テイスティング。
口にふくむと、広がるのは深い樹木のかおり。
決して嫌なものではなく、冬の野焼きを思わせる香ばしさです。
煙は調味料とはよく言ったもの。
非常に豊かなコクがあり、
カカオ分の高いチョコレートを思わせます。
ほのかに柑橘系の酸味。
余韻は非常に長く、けむりを燻らすような喜びがあります。
なるほど面白い。
木の香りとコーヒーのコクが相俟った、北海道の燻製コーヒー。
ゆったりと嗜みたい味わいです。