秩父ウイスキー祭2018① 秩父周遊編（坂本屋菓子店の定峰焼き・横瀬町歴史民俗資料館・野さかの豚みそ丼）

第5回秩父ウイスキー祭りへ行って来ました。

前日の秩父周遊をふくめ、2018年（平成30年）2月17日・18日の旅行記を書き置きます。

第一弾は秩父周遊編。

秩父蒸溜所見学は第二弾、祭限定ボトルのレビューは第三弾、ウイスキー祭本編は第四弾を御覧ください。

＜秩父旅行記2018 リンク＞

第一弾：秩父周遊編（「坂本屋」のどらやき・「横瀬歴史民俗資料館」・「野さか」の豚みそ丼）←本記事

第二弾：秩父蒸溜所オープンデイ2018 見学会編（見学記）

第三弾：秩父ウイスキー祭前夜祭 みやのかわナイトバザール編（付記：祭記念ボトルの垂直テイスティング レビュー）

第四弾：秩父ウイスキー祭2018 レポート本編

2018年2月17日（土）。

運良く「秩父蒸溜所オープンデイ」のチケットを入手することが出来たため、祭前日に秩父入りいたしました。

オープンデイの見学会開始は午後であったため、午前中に秩父周遊をすることにいたします。

早朝の西武鉄道4000系車内。

固定クロスシートは適度に空いておりました。

せとかの皮を剥きながら、一路西へ。

芦ヶ久保駅から徒歩10分ほどの「あしがくぼの氷柱」。

冷え込みの厳しい冬でしたが、その甲斐あって見事な氷の谷と化しています。

青色に沈み込む氷の渓谷。

西武秩父駅に到着後、路線バス（西武観光バス）に乗り換え。

アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない（あの花）」のラッピングバスでありました。

地元出身の脚本家・岡田麿里氏による秩父を舞台にした作品の一つです。

8時少し前、木戸原バス停下車。なぜ朝も早くから、秩父盆地の端まで来たのかと言えば、このお店を訪ねるためでした。

秩父市山田（大野原）、坂本屋菓子店。

定峰峠の近くにあり、峠の名をとった「定峰まんじゅう」や「定峰焼き」で有名なお店です。特に「定峰やき」（どやらき、110円）は大変な人気で、開店早々に売り切れてしまうこともしばしば。

そのため、開店時間に合わせての来訪となりました。

なお予定がわかっていれば、電話予約も可能です。

もちもちの生地にたっぷりの中身。

写真はクリームですが、小豆餡のものも御座います。

甘く卵の風味にあふれたクリームと、厚みのある衣の相性は抜群でたいへん美味。

レンジで温めてトロトロ食感を味わうのもお薦めです。

坂本屋を後にして、徒歩で南下。

秩父のシンボル・武甲山を正面に見て、あぜ道をトボトボ歩く。

盆地の標高が250mほど、武甲山山頂の標高が1304mですから、比高が1000mを越えており壮大な山容です。

9時すこし過ぎ、横瀬町歴史民俗資料館に到着。

入館料200円也。

先に武甲山の標高を1304mと言いましたが、元の標高は1336mありました。

高度経済成長期の石灰石採掘の進展に伴って、1979年に山頂は祭祀遺跡ごと爆破。

巨岩の磐座や山頂寺院の礎石も、今やセメントとなって私たちの足元にありますが、その前に徹底的な調査が行われました。

横瀬歴史民俗資料館では、遺跡からの出土品やかつての磐座の写真（右上）、武甲山御嶽神社の宮殿レプリカが展示され往時を伝えています。

いまや開削が進みピラミダルな山容を見せる武甲山ですが、平安時代の頃からの長い山岳信仰の歴史を持つ、失われた台形の山容に思いを馳せるのも味わい深いものです。

そんな武甲山の石灰セメントでつくられたかもしれない道路を踏んで、今度は秩父市街へ。

秩父の象徴となる山はいくつかありますが、写真中央の双耳峰・横瀬二子山はベストスリーには漏れるものの程近い存在感を持ち得ています。

標高841m。名前の通り、２コブのピークが印象的でダイダラボッチの伝承が有名です。

ベストスリー、いわゆる「秩父三山」は武甲山、三峯神社のある三峰山、そして写真の両神山を指します。

標高1723m。日本百名山の一つであり、群馬との県境にほど近い屏風の様な山容が印象的な名峰です。

標高が図抜けて高いため、20km以上離れた横瀬からもくっきりと見ることが出来ます。

11時少し前、秩父市野坂「豚みそ丼 野さか」に到着。

秩父地方の名産「豚肉の味噌漬け」を丼物に発展させた草分けのお店で、秩父きっての行列店としても有名です。

開店20分ほど前で待ち人は25名ほど。流石は土休日というべきか。

事前予約は出来ず、営業時間は11時から15時と短い。

しかも肉がなくなり次第終了のため、早めの来訪がお勧めです。

ロースとバラ合盛りの「豚味噌丼大盛」を注文。

券売機制で1100円也。なお弁当のテイクアウトや冷凍肉の持ち帰り、通販も実施されています。

他にも店頭限定で持ち帰り用の豚小間漬け（700g,1100円）が販売されています。山椒風味の味付けだとか。

さて、そのお味はというと極めて美味。

炭火で香ばしく焼かれた豚肉は、外はカリカリ、内はジューシー。

柔らかく程よい肉質で、歯で簡単に噛み切れます。

オプションで追加できる薬味は、生卵（50円）ときざみわさび（100円）。

ワサビの繊維が残された後者の香味も魅力ですが、お勧めは前者です。

炭で焼いた肉を、溶き卵で食べる。

このシンプルな組み合わせの美味しさと言ったら！

大盛りで200g程という肉もスッキリ平らげ、お店を後にしました。

時刻は12時。

秩父神社の集合場所へ移動し、秩父蒸溜所の見学へ参ります。

第二弾：秩父蒸溜所オープンデイ2018 見学会編に続く。