【激走1204.56km】青春18きっぷ 日帰り二連発(奥州周回+上信甲周遊)

平成30年(2018年)4月7日(土)と8日(日)、青春18きっぷを用いて列車旅をして参りました。
ハードな一日目とリュクスな二日目。旅行記を書き置きます。




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1日目:奥州周回(東北本線~常磐線+仙山線)総移動距離781.73km

新宿出発:0.00km
・早朝。自宅から歩きで新宿駅へ。
・始発の山手線(4:44発、右回り)に乗り旅のスタートです。
・池袋駅に4:52到着。5:02出発の埼京線に乗り換えます。
・赤羽駅に5:10到着。5;20出発の宇都宮線へと乗り換えました。
・宇都宮駅に6:51到着。6:59出発の東北本線に乗り換えです。
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・黒磯駅に7:49到着。7:55出発の東北本線・郡山行に乗り換えます。
・白河関を抜けて奥州へ。車窓から望む冠雪の茶臼岳(那須岳)が綺麗でした。
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・日本百名城の一つ、白河小峰城の桜は満開。
・まだ朝も早く混んではいませんでしたが、駐車場の大きさに日中の混雑が伺われます。
・新白河駅に8:19到着。8:22出発の東北本線・郡山行に乗り換えます。

郡山駅(福島県・途中下車):221.96km
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・郡山駅に9:03到着。
・列車番号が異なっていたため気がつかなかったのですが、列車はここで22分停車し、同じ編成のまま福島へと向かいます。
・途中下車して朝食に「かんのや 家伝ゆべし」を買う。さすがの郡山銘菓。美味い!
・郡山市は仙台に次ぐ東北第二の都市(年によっては第三の都市)であり、超高層ビル「ビッグアイ」も立派な中核市です。

・福島県の中央に位置し、地勢的にはどう見ても県庁所在地なのですが、なぜか県都は人口も少ない北辺の福島市。
・これは歴史的な所以によるもので、そもそも明治初期の福島県設置の時点では郡山という街は存在しませんでした。
・そのため古くからの城下町であり、(戊辰戦争の関係から)会津ではない福島市に県庁が置かれたと言う訳です。
・郡山は近代以降の原野開墾(安積疎水の整備)と共に発展した、いわば「開拓都市」。
・北海道以外ではあまり例を見ないパターンの歴史を持ったニューカマーの都市なのです。

・県庁所在地を巡っては「松本vs長野」や「浜松vs静岡」の様にいざこざが絶えないものです。
・しかしその由来を辿ってみると、対立する両市域の文化や経済の違いが鮮明に現れ、興味深いものです。
・9:25出発、東北本線・福島行。

福島駅(福島県・途中下車):267.41km
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・福島駅には10:11到着。
・典型的な盆地中央部の都市であり、二本松駅を出た車窓からは福島盆地の全容が望まれました。
・城下町らしい区割りのキッチリした町並み。駅前の桃の花が可憐です。
・郡山に遅れること20年。福島市でも中核市昇格を目指した動きが始まっているとか。

・途中下車して立ち寄った中合福島店(百貨店)では福島県南酒販の限定ウイスキー「963 ミズナラウッドフィニッシュ」が売っていました。
・ヴァッテッドモルト(17年物)とブレンデッド(ノンエイジ)の二種があり各400本限定。前者は売り切れとの由。
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・駅の構内にはジョイフルトレイン「ジパング」が停車中。
・普段は平泉など岩手県内を走っていますが、本日は南東北で花見列車とのことでした。
・東北本線に戻り10:40出発、仙台行。

仙台駅(宮城県・途中下車):345.88km
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・列車は一路北へと上り、宮城県に入る。
・通常の鈍行列車でしたが、車掌さんがサービス精神旺盛。
・白石川の名勝・一目千本桜では徐行運転をしてくださり、車内から歓声が上がっておりました。
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・仙台駅に11:56到着。
・駅構内の売店でいわい洋菓子店の「ハイデルベルグ」を買う。
・ガナッシュクリームをスポンジケーキで挟んだお菓子で優しい味わい。
・駅近の喫茶店がニトロブリューコーヒー(窒素ガスで泡立てたビール状の珈琲)を出しており驚く。
・12:11出発の仙山線・山形行に乗り換え。
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作並駅(宮城県・途中下車):373.08km
・作並駅に12:54到着。
・列車は奥羽山脈内の約30kmをひた走り、宮城・山形県境にほど近い駅へと辿りつきました。
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・出迎えてくれる一対のこけし。
・仙台の奥座敷「作並温泉」で知られる作並駅ですが、本日の目的は温泉ではありません。
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・駅から1.2kmのところにあるニッカウヰスキー「宮城峡蒸溜所」。この工場見学へ参りました。
・土日には作並駅からシャトルバスが運行されており、こうして東京発の日帰り見学も可能です。
・都合2時間程滞在し、キルン塔やステンレス発酵槽、蒸留釜や貯蔵庫を見学させてもらう。

・現在ニッカでは蒸溜所限定でかつてのフラグシップウイスキー「鶴」が復活しております。
・残念ながら今回は完売しておりましたが、だいだい月に一回程、まとまって入荷するとか。
・作並駅前の和菓子屋「つつみ屋」の揚げ饅頭はガリッとした衣としっとりした餡が好相性。

・15:40出発、仙山線・仙台行に乗り込み復路に着きます。

仙台駅(宮城県・途中下車):405.12km
・北仙台駅に16:18到着。
・16:21出発の仙台市営地下鉄(南北線)に乗り換え、市の中心部へ出ます。
・勾当台公園駅に16:25到着。
・市の中心部にある仙台三越や藤崎大町館など、一番町を1kmほど散策。
・青葉通一番町駅まで歩き、仙台市営地下鉄(東西線)に乗り換え、仙台駅へ戻りました。
・青葉通一番町駅を16:44出発、仙台駅に16:48到着。
・16:55出発、常磐線・原ノ町行きに乗り換えます。
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・分刻みのピーキーなタイムスケジュールでしたが無事乗り換え完了。
・夕食を確保して浜通りへ向かう列車に乗り込みました。
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・宮城県・福島県の県境あたりで日没。
・阿武隈高地に日が沈む。
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・原ノ町駅に18:20到着。
・浪江駅行きへの乗り換え時間が13分あるため、若干、駅周辺を散策。
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・駅前には相馬野馬追の展示コーナーがありました。
・18:33出発の常磐線・浪江行に乗り込む。
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・列車が変わりJR東日本719系電車になる。
・集団お見合い方式のクロスシートは新鮮。
・現行の車両では、他に秩父鉄道6000系電車があるくらいでしょうか。
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浪江駅(福島県・途中下車):498.37km
・浪江駅に18:52到着。
・浪江駅・富岡駅間の約16kmは福島第一原子力発電所事故に伴い不通となっています。
・この間にある二つの自治体、双葉町と大熊町の大部分は帰還困難区域に指定されており、空間放射線量も高いのが現状です。
・とはいえこの帰還困難区域を突っ切る代行バスがJRの委託で運行されており、常磐線の全通しは可能。
・青春18きっぷでも利用できます。
・バスのみの搭乗の場合は浪江・富岡間の切符が必要で、この場合の運賃(切符代)は410円となります。
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・代行バスの出発時間は19:15。
・23分の乗り継ぎ時間があるため、浪江町を散策することにしました。
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・駅構内には空間線量計が設置されております。
・0.313μSV/h。環境省の除染基準が0.23μSV/hですので、これを若干上回る程度の線量です。
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・浪江町中心部の路地を歩く。
・浪江町の(一部)避難指示解除は平成29年(2017年)3月31日をもって発効し、町役場も町内に戻りました。
・それから1年。LEDの街灯に照らされた町並みに家明かりは少なく、過疎が際立つ。

・見た限りではスナック1軒と、飲み屋1軒が営業しており、またホテルには復興関係者の宿泊がありました。
・車道を行き交う車はパトカー1に対し、民間3でしたが、少なくとも「交通量」という言葉を使うことは出来ます。
・非常にきれいな公園が整備されつつあったりと復興の途上。
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・「あの時(平成23年3月11日)」に止まった時間。
・この街は時間を取り戻す試みの最前線にあるのです。

・19:15出発、代行バスに搭乗。
・富岡駅までの所要時間は30分ほどです。
・土曜の南方面最終便であり、さすがに空席が目立つ。
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・バスは国道6号線(陸前浜街道)をひた走り南へ下る。
・車内にはモニターが設置され、「現在の空間線量」と「行程あたりの総被爆量の予測値」がリアルタイム表示されています。
・浪江駅で0.23μSv/h程度だった放射線量は双葉町に入って跳ね上がり、福島第一原発分岐では5μSv/hに達しました。
・5μSV/hと言うと原子力災害対策特別措置法第10条における「通報基準」の数値。
・たった数キロで20倍以上に濃くなる放射線量に慄然とすると共に、
 その数キロでここまで線量を下げるに至った除染関係者各位の努力に頭が下がる思いでした。

富岡駅(福島県・途中下車):519.62km
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・19:45。バスは高線量区域を越え、定刻通りに富岡駅に到着しました。
・浪江町に遅れること一日、富岡町は平成29年4月1日に避難指示が(一部)解除されました。

・富岡駅の標高は約9m。
・海にほど近く、東日本大震災で発生した津波により、駅舎および周辺の建物は流失し全壊しました。
・現在の駅舎は旧駅舎の北側に新設され、平成29年3月に供用開始となったばかりのものです。

・この日は夜ノ森の桜並木の開放日という事もあって駅の利用客も多く、家明かりが散見されました。
・駅前のさくらレストランKINONEには「富岡は負けん!」の大段幕が張り出され、気概に満ちています。
・常磐線下りの発車時刻は20:09。辺りを歩くことにしました。
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・平成27年に復興工事が着手された富岡漁港を見てみると、長大な傾斜角の堤防が完成しつつあります。
・福島県の相馬港湾建設事務所によれば、高さ8.7m、幅20m超。
・内陸側に向けて緩やかな傾斜を持ち、まるで覆いをつけたロックフィルダムです。
・傾斜部によって越水した津波の流れを変え得るとされ、引き波をも考慮に入れた「減災」を目的に設計されています。

・漁港では「福島第一原発の見える海域でジギングしないか?」と刺激的なコピーを打ち、2017年9月に「富岡復港(復興)釣り大会」を開催。
・釣果は全て計測され、いずれも放射能は検出下限以下。一位は90cm、6.8kgのヒラメで、風評被害の払拭にも一役買いました。
・事故以来7年の休漁により漁場は非常に豊かに回復しつつあり、これを活かした資源管理型の漁業が模索されつつあります。

・被害の大きかった漁港周辺は野生動物の気配が色濃く、歩いていたらシカに出くわしました。
・しかし確実に人の生活の場が再建されつつあるのも、また事実。
・大震災と原発事故、二つの災厄を乗り越える人の強さを感じる散歩でした。

・富岡駅20:09出発、常磐線下り・いわき行きに乗り込む。
・いわき駅に20:49到着、20:52出発の水戸行に乗り換えます。
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・電車内も徐々に賑わいを取り戻しつつあり、首都圏に入りつつあることが体感されます。

水戸駅(茨城県・途中下車):653.09km
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・水戸駅に22:24到着。
・朝からこのかた18時間。ほぼ移動し続けであったため、疲れが出てきてグロッキー状態。
・途中下車してコンビニでドーナツを買い、カロリー補給をしました。
・ああ、しかし身体はタンパク質を求めている。
・そこで納豆も買い、イートインスペースで食べる。

・水戸駅22:40出発、常磐線・我孫子行き。
・茨城・千葉県境の取手駅に23:50到着。23:55出発の常磐線快速・上野行きに乗り換えました。
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・日暮里駅に0:33到着。山手線左回りへと乗り換えます。
・しかしこの日は中央線にトラブルが発生し、その波及で山手線はダイヤ乱れ。
・当初0:38出発予定だった山手線左回り最終列車(新宿以遠)は0:50頃出発となりました。

新宿戻り:781.73km
・新宿駅に1:10頃到着。
・ふらりふらりと部屋へと戻り、翌日の準備をして眠りにつきました。
・今日はハードでしたが、明日はリュクスです。


2日目:上信甲周遊(高崎線・信越本線・小海線)422.83km

新宿出発:0.00km(781.73km)
・5:30に起床。
・朝食を食べ、徒歩で新宿駅へ向かいました。
・6:58出発、湘南新宿ライン高崎行に乗り込み、2日目のスタートです。

・列車は直通運転のため大宮(28.12km/計809.85km)を行き過ぎ、埼玉県を縦断。
・神流川を渡って、上野国・群馬県に入ります。

新町駅(群馬県・途中下車):91.98km(873.71km)
・新町駅に8:40到着。
・新町は高崎駅まで残すところ2駅の小さな宿場町です。
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・ここには全国にその名を轟かす菓子舗「ガトーフェスタ・ハラダ」の本社があり、限定商品を買うことが出来ます。
・鉄道沿線の新本社ではなく、中山道沿いの旧本店(中山道店)へ。
・「街のパン屋さん」と言った風情のこじんまりとした店舗です。

・群馬県限定品「クーテ・デ・レーヌ(レーズンサンド)」を買う。
・たっぷりのレーズンとホワイトチョコレートが例のラスクで挟まれており、甘く芳醇。
・また中山道店限定品としてケーキやシュークリームも販売されておりました。
・不定期でラスクの原料となるバケットを用いた「サバラン」も販売されるそうですが、残念ながら今年はまだ発売開始前とのこと。

・近くにはオランダコロッケで知られる「まつしま肉店」もあります。
・フライ類の種類が圧巻(常時20種超)なのですが、揚げ物販売は10時からとのことでした。

・9:33出発、高崎線・高崎行で高崎へ。

高崎駅(群馬県・乗り換え):102.34km(884.07km)
・高崎駅に9:44到着。
・向かい側のホームに停車中の9:47出発、信越本線「SL碓氷」号に乗り換えます。
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・JR東日本高崎運輸区では土休日にSL列車を運行中。信越本線・上越線での運行です。
・この日はD51(デゴイチ)蒸気機関車によるSL碓氷号の運転日。
・高崎線の向かい側ホームに停車しており、スムースに乗り換えが出来ました。

・信越本線の場合、終端の横川駅に回転台が無いため往路・復路で牽引の機関車が異なります。
・この日は往路用「D51 498」蒸気機関車・12系客車5両・復路用「EF65 501」電気機関車という車両編成でした。
・なお大正〜昭和戦前期の客車(スハフ32やオハニ36など)が用いられることもあり、この場合、列車名称に「レトロ」がつきます(ex: SLレトロ碓氷)。

・青春18きっぷでも座席指定券(510円)の購入のみで乗ることが出来、有り難い限りのSL列車です。
・絶好の好天ということもあり、沿線には撮り鉄の方々がいっぱい。
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・黒煙をたなびかせ、機関音をかき鳴らしながら、高崎駅(標高94m)から横川駅(標高387m)へ。
・現在の電車の3分の2程の速度でもって、標高差300mをゆっくりと登っていきます。
・独特の振動が心地よし。
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・途中の安中駅では釜の圧力を上げる過程も見学でき、充実した特別列車です。
・妙義山の展望も素晴らしく、松井田・横川間では裏妙義のシンボル「丁須の頭」もくっきりと捉えることが出来ました。
・車内ではスクラッチイベントも開かれ、当選者にはD51・C61シンボルマークの缶バッチが贈呈されておりました。

横川駅(群馬県・途中下車):131.32km(913.05km)
・横川駅に10:49到着。
・地元高校による和太鼓演奏が出迎えてくれます。

・隣接する「碓氷峠 鉄道文化むら」では開業20周年を記念したエッグハントイベントが開催中。
・クリアすると、碓氷峠を越えた機関車の缶バッチ1点とEF63形に使われる「滑り止めの砂」がプレゼントされます。
・缶バッチは5種類の中から選ぶことが出来ましたが、せっかくなのでアプト式電気機関車「10000形(EC40形)」をいただく。
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・駅から300m程の越後屋食堂で昼食。
・肉豆腐・もつ煮定食セット、1,200円也。特にモツ煮が美味しく、ご飯が進みます。

・峠の釜めしで知られる「おぎのや」にも立ち寄り「釜めしアイス」を探す。
・店員さんに伺うと、まだ販売時期ではないとのことであったため、峠の力餅を買い碓氷峠越えへ向かいます。
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・信越本線・横川駅〜軽井沢駅間(碓氷峠越え区間)は平成9年(1997年)長野新幹線の開業とともに廃止。
・現在はJRバス関東が在来線の輸送を担っております。
・このバスは青春18きっぷ利用外のため510円(前払い)が必要ですが、それでこの名高い難所を越えられるならば安いものです。

・12:05出発のバスで軽井沢へ。

軽井沢(長野県・途中下車):152.22km(933.95km)
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・軽井沢駅に12:39到着。
・乗り継ぎ予定のしなの鉄道・小諸行の出発時刻は13:45であるため、駅のある新軽井沢から街の中心部・旧軽井沢まで散歩に出かけます。
・片道1.5kmほどの道のりです。
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・「テニスコートの恋」で有名な会員制クラブ・軽井沢会。
・M・ヴォーリズ設計のクラブハウス(集会堂)が針葉樹林に映えています。
・現在でも旧華族や名士が集う社交界であり、入会には会員2名の推薦が必要だとか。
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・旧軽井沢銀座をぶらつく。
・さすがにオフシーズンだけあって人通りは少なく、冬季休業のお店も多くありました。
・若鶏の丸焼きで有名な「鳥勝」は4月下旬に営業再開の予定とか。

・軽井沢高原ビール(よなよなエール)の限定品「クラフトザウルス」なども販売中。
・新旧軽井沢の中間あたりにあるフランス菓子舗「ル・レガラン」のプリン(286円、堅焼きで実に美味しい!)を買って駅ヘと戻りました。
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・しなの鉄道の軽井沢旧駅舎内には10000形(EC40形)電気機関車が保存されています。
・大正年間にドイツから導入され、戦前に全廃された電気機関車で、碓氷峠の交通改善に大いに活躍しました。
・碓氷峠は信州側の傾斜(標高差約30m)に対し、上州側の傾斜(標高差約600m)が著しく厳しく、
 峠越えには急勾配を登る必要がありますが、それは現在のバス路線でも体感することができます。

・13:45出発、しなの鉄道・小諸行で小諸駅へ。
・横川駅から小諸駅まで青春18きっぷは使えませんが、軽井沢駅・小諸駅間の運賃は480円であり、横軽間のバス代を入れても交通費は千円に満ちません。

小諸駅(長野県・途中下車):174.40km(956.13km)
・小諸駅に14:09到着。
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・駅すぐ傍の小諸城址懐古園を少しだけ散策してJRに乗り換えました。
・ちょうど桜の見頃を迎えており、城の厳しさに桜の柔らかさが華を添えます。
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・ここからの列車は小海線快速「HIGH RAIL 1375」(2号)。
・普通鉄道における国内最高所1,375m地点を通過することから名付けられた観光列車です。
・臨時快速扱いであり、座席指定券(820円)を購入することで青春18きっぷでも乗車できます。

・小諸駅を14:22出発。
・約2時間30分、日本最高所をめぐる列車旅のスタートです。

中込駅(長野県・途中下車):187.32km(969.05km)
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・ハイレール1375、車内の様子。気動車キハ103とキハ112を改装した列車ですが新造のリゾート列車にも負けぬ風情があります。
・写真は1号車ですが、八ヶ岳寄りの一人掛けシート、浅間山寄りの二人掛けシート、四人掛けのボックスシートと豊富なシートバリエーション。
・2号車は通常のリクライニングシートですが、車端部には展望デッキとラウンジが設けられています。
・ラウンジにはプラネタリウムとプチ図書館が併設され、星空を鑑賞したり、本を借り出す(車内のみ)ことも可能です
・乗客は思い思いの場所でくつろいでおり、高原列車らしいリラックスした雰囲気が漂っていました。
・座り心地でいえば、ボックスシートのふかふかしたクッションが印象的。

・列車は車両基地のある中込駅で15分停車。
・お土産品(この日はHIGH RAILラッピングの飴)の進呈や横断幕での歓迎、写真撮影などが行われました。
・その間に一旦降車することも可能で、駅前のお店にて名産品を調達。

・中込駅を出てしばらくすると列車は五稜郭で有名な龍岡城駅を通過し、高原地帯へと入っていきます。
・線路は千曲川を縫うように敷設されており、どの席からも渓谷美を楽しむことが出来ました。
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・浅間山を遠望する車窓。
・高原地帯に入ると、金峰山や瑞牆山といった奥秩父山塊、遠くは富士山や南アルプスも眺めることが出来、見飽きることがありません。

野辺山駅(長野県・途中下車):229.00km(1010.73km)
・16:01、普通鉄道における日本最高所の駅・野辺山駅に到着。
・ここで約20分の休憩停車となります。
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・4月上旬であり、少し雪の残る駅前を散策。
・八ヶ岳は残念ながら雲に隠れておりましたが、標高1,345mの野辺山高原はさすがに冷涼です。
・レタスの抑制栽培や酪農で知られる地域ですが、駅前のヤツレン売店やホワイトラビットで売っているソフトクリームも美味。

・ヤツレンはGW前後からの営業開始であったため、ホワイトラビットで買い求めました。
・このお店の本業は土産物屋ですが、ジャージー牛乳を使用したソフトクリーム(300円)は濃厚で侮りがたい味わいです。
・16:20出発。
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・JR鉄道最高地点(標高1,375m)では徐行運転となり、写真撮影が楽しめました。
・写真奥、八ヶ岳にかかった雲も晴れつつあります。

・1号車車端部にある売店では、HIGH RAILグッズや飲料、菓子、沿線の特産物(花豆ケーキ)などが販売。
・ANAファーストクラスに採用された佐久の地酒「茜さす」を初めとして日本酒、ワイン、地ビールも売られており、呑み鉄にも優しい商品構成です。

・トイレ(洋式)も大きく取られており、散策から帰ってきた乗客が使えるように手洗いが別途設けられていることも印象的でした。

・野辺山を越えると、列車は山梨県・清里高原へと入っていきます。
・甲府盆地を挟んで富士山が遠望され、その壮麗な姿に車内では溜息が漏れておりました。

小淵沢駅(山梨県・途中下車):252.20km(1033.93km)
・16:54、列車は定刻通り小淵沢駅に到着。
・アテンダントさんに見送られ、行楽列車HIGH RAIL1375を後にします。

・小淵沢駅の駅舎は平成29年(2017年)7月3日に開業したばかりで、とても真新しい。
・駅舎内には売店(土産物ショップMASAICHI)や観光案内所、ギャラリーや展望台も組み込まれ、密度感のある建物です。
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・名物「丸政」のそばスタンドも改札外に健在で、山賊焼きや軟骨焼豚、馬肉などたっぷりのトッピングが楽しめます。
・写真は以前撮ったものですが、お勧めはやはり山賊焼き(ニンニク衣の鶏唐揚げ、とても大きいが130円)でしょうか。
・休日の場合、昼ころに売り切れてしまうことも多く、早めの来店がお薦めです。

・この日は「丸政」には立ち寄らず、MASAICHIで雪印メグミルク・チーズ研究所の淡雪を買って東京に向かいました。
・17:12出発、中央東線・甲府行きに乗車。

目黒駅(東京都・途中下車):416.39km(1198.12km)
・甲府駅に17:57到着、18:08出発の高尾行に乗り換えます。
・途中、大月駅で富士山観光の帰りでしょうか外国人観光客が多数乗車し、通勤並みの混雑となりました。
・ただ混雑も高尾駅までのことで40分程で解消。
・高尾駅に19:40到着、19:48出発の中央特快・東京行に乗り換えました。
・車両数も増え、車内に余裕が出てきています。
・新宿駅に20:00到着。歩いて家へ帰ろうかと思いましたが、切符の刻限まですこし時間があります。

・そこで目黒へ寄り道。20:21到着です。
・目黒駅から1kmほど歩き「ラーメン二郎 目黒店」で夕食としました。
・ラーメン一杯500円とCPに優れた二郎で、慶應義塾大出身のご主人が腕を振るっています。
・麺硬め、ニンニク・ヤサイ。うまい。

新宿戻り:422.83km(1204.56km)
・そうして新宿の自宅に帰り着いたのでした。


【総評】
総移動距離1204.56km。
東京都を出て、埼玉県、栃木県、福島県、宮城県、茨城県、千葉県、群馬県、長野県、山梨県をめぐる1都9県の列車旅。
交通費は指定券代を入れても7,060円、青春18切符の威力を見せつけられる旅行でした。
やっぱり18きっぷは凄いや。

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by katukiemusubu | 2018-04-15 12:43 | 登山・トレッキング・温泉 | Comments(0)
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