感想と評価(口コミ)。
2019年4月13日オープン。 ザート商会の手がけるビアホール「ツムビアホフ ノイ(Zum Bierhof Neu)」へ行ってきました。 「ツムビアホフ(Zum Bierhof)」系列としては、新宿店・渋谷店に続く三店目の店舗になります。 南ドイツ・ミュンヘンの「ホフブロイハウス」醸造所の輸入代理店を務めるZato商会らしく、同醸造所のビールを中心としたラインナップになっています。 店舗の立地は、新宿東口の新宿ミニムビル7F。 TSUTAYA BOOK APARTMENTの飲食フロア「W SHINJYUKU」の跡地を改装して利用しています。 ドイツ語で新しい(New)を意味する「ノイ(Neu)」を名前に冠しているだけあって、靖国通り沿いの新宿店(歌舞伎町)に比べるとモダンな内装です。 あまりドイツ感はありませんが、その分、紀伊国屋書店ビルを始めとした新宿通りの景色が望まれ、夜景がキレイそうな印象でした。 系列店では唯一、平日のランチ営業をしており、メイン一品とデザートを含むバイキングが付いて、平日2000円、土休日2500円という価格設定です。 いずれも税抜価格で、90分制。 ビアホール激戦区である新宿においても、ランチビュッフェというのは珍しく、お店を訪れてみました。 広い開口部の窓に、磨き上げられたビアサーバー。 店員さんのユニフォームも民族衣装(ディアンドル)で、なるほどバイエルンという具合です。 開店から1週間程ですが、まだ知名度がないのか、あるいは少し高めの価格設定が足を引っ張っているのか、お客さんの数はたいへん少なく、140人収容の店内に私たちを含めて2組の客がいるのみでした。 ほぼ貸切状態というか、客数よりも店員数の方が多い現状です。 とはいえ、流石はツムビアホフ、メイン料理の質はかなり良好です。 ハンバーグから溢れ出る肉汁をみていただければ、そのクオリティの高さはご理解いただけましょう。 自家製というデミグラスソースとの相性も抜群で、鉄板での提供となるため、熱々の状態をキープしたまま食べ進めることが出来ます。 メインディッシュは、ハンバーグ150g、付け合せに蒸しじゃがいもとザワークラウトという構成。 メインはこのハンバーグ(ドイツ風ハンブルグステーキ)のほか、10種類から選ぶことが出来、一部メニューは追加料金を要します。 スパイス香る豚バラ肉のグラーシュなども美味しそうな感じでした。 ビュッフェ台を見ると、オードブル6品、シュペッツレ(ドイツ風パスタ)2品、特製カレー、ご飯(白米)、パン、スープ、サラダとバラエティに富んでいます。 オードブルを見てみると、一口カットのアイスヴァインやシュバルツヴァルド地方の特産生ハム(シュバルツバルダーシンケン)、ニシンのマリネといったドイツらしい料理が揃っていることが嬉しいところです。 全体的に塩気が効いており、すごくビールに合いそうな味付け。 平日ランチでもビールは注文できるそうで、このあたりのオードブルを口取りにして、ビール飲み放題を楽しんでも面白いかも知れません。 サラダも種類豊富で、レタス、きゅうり、カブ、ベビーコーン、コーン、トマト、キャロットラペ、ツナ、コーン、オリーブ、マッシュルーム、プレッツェル、粉チーズの12品目に、トッピング3種、ドレッシングも3種とレストラン・シズラーを思わせる充実ぶりでした。 青パパイヤのドレッシングをかけると香味が引き立って美味。 カレーの具材は豚バラ肉。 トロトロになるまで煮込まれており、なかなか良い塩梅です。 パンがドイツパンであれば更に良いのですが、残念ながら普通のバゲットでした。 ぜひハード系のドイツパンにしてほしい。 シュペッツレはグレイビーを効かせたトマトベースのものと、ケーゼシュペッツレの2種。 どちらも同じショートパスタでしたが、品ごとに種類を変えてくれれば、なおよろしい。 デザートはケーキ類5種とヨーグルト、コーヒーゼリーとフルーツ類。 バナナを練り込んだパウンドケーキ(バナナクーヘン)と、パンナコッタが良い具合です。 開店記念でソフトドリンクバーが付いてきましたが、ドイツらしくハーブティのメニューが充実しており、ピスタチオのお茶やメロンフレーバーのお茶などの変わり種もありました。 開店当初ということもあって、動線設計は微妙な感じ(気になったのは以下の5点:カレーやスープの鍋ふたを置く場所がない、ティーバッグの捨て場がない、ナフキンがテーブルに常備されていない、生ハムの温度管理が出来ておらずパサパサ、カラトリーレストが無い)でしたが、こちらは徐々に改善されていくものと思います。 しっかりとしたメインに充実したビュッフェが付いており、(少なくとも平日については)値段相応のクオリティがあるものと思われました。 いかんせんビール飲み放題の価格が高い(ディナーと同じく+3500円でランチの総額が5500円〜6000円となってしまう)ので、ビールが進むオードブルのポテンシャルを活かしきれておらず、このあたりの改善は臨みたいところですが、ドイツ料理のバイキングは珍しく、繁盛してほしいものです。
by katukiemusubu
| 2019-04-17 13:21
| グルメ・スイーツ
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