2019年7月19日に開業した映画館 グランドシネマサンシャイン(略称:グラシネ、gdcs)。
早速行ってきましたので、シアター12(IMAXシアター)の眺めの良い席・当たり席について、書き置きます。 本記事のまとめ画像 (劇場公式HPの座席表に文字情報を追記しています) ここ数年、シネマ環境において大阪(EXPOシティ)に遅れを取ってきた東京ですが、ついに「日本一」の座を奪回する日が来ました。 佐々木興業の旗振りのもと、日本最大のスクリーンを擁する映画館、グランドシネマサンシャインがオープンしたのです。 全12スクリーンの内、何よりも目玉であるのは4K GTレーザープロジェクターを備えるレーザーIMAXシアターです。 そのスクリーンサイズは実に幅25.849m×高さ18.91m。中規模のビルが収まるほどの巨大さを誇ります。 シアター内を歩く人間のサイズと奥に見える巨大スクリーンのサイズを見比べていただければ、その大きさが感得いただけましょう。 常設映画館としては日本最大となるスクリーン12ですが、座席数は542席+2席(車椅子席)と余裕のある配置。 かつて日本最大の映画館であった新宿ミラノ座の座席数が1,064席でしたので、数字の上からでも余裕ある配置が伺えます。 座席は大きく分けて9区画が存在し、前段・中段・後段の三段階を、それぞれ左・中央・右に割り振った構成です。 スクリーンの手前側から数えて、A列からF列が前段、G列からK列が中段、L列からP列が後段。 それぞれが幅2mほどの通路によって、左・中央・右のブロックに区分けされています。 座席番号で言えば、左ブロックが1〜10番、中央ブロックが11〜30番、右ブロックが31〜40番。 スタンダードクラス(通常席)の場合、各列40席という編成でした。 通常の映画館であれば、中段の中央ブロックがスイートスポット(眺めの良い席)となりますが、本物のIMAX、すなわちレーザーIMAXにおいてはその常識は通じません。 ご覧の通り、あまりにも巨大な銀幕であるため、中段・中央の座席でさえ画面を見上げるような形となってしまうのです。 実際に見てみたところ、中段・中央ブロックの最後列、K列のあたりでちょうど画面の中心が来る印象でした。 そのため、眺めの良い席を選ばれるのならば、L列以降の後段の三ブロック(後段左・後段中央・後段右)をおすすめいたします。 ところでシアター12には4種類の席種が存在していました。 最前列A列のフラットシート(寝そべりシート)、大多数のスタンダードクラス(ノーマルシート)、G列とL列の中央ブロックに存在するプレミアムクラス(プラス料金1,500円)、最後列P列の中央のみに存在するグランドクラス(追加料金3,000円)の4つです。 それぞれ写真付きで見て参りましょう。 最前列のフラットシートは画面が覆いかぶさってくるような迫力を楽しめる、チャレンジャー向けの座席です。 ただし画面との距離が非常に近いため、銀幕の全容を把握することはほぼ不可能であり、通常の鑑賞とは感覚が異なります。 追加料金無しで革張りシートが楽しめるとは言え、迫力最優先の方向き。通常の鑑賞用として考えると悩ましいものがあります。 プレミアムクラスは手動リクライニングの革張りシートが楽しめ、独立シートの構成です。 席間のほか、足元の広さも確保されており、G列・L列ともに通路兼用の前方空間は大変広大です。 G列はすこし前寄りでスクリーンを見上げるような形となってしまいますが、L列だと丁度良い塩梅です。 スクリーンサイズが大きいIMAXの利点として、あえてど真ん中を狙う必要はなく、中央ブロックの通路側の席でも存分に映画を楽しむことが出来ます。 最高級シートであるグランドクラスは、電動リクライニングの革張りシートを奢ったファーストクラス席です。 席数はわずかに10席。それぞれの席は完全に独立しており、ボトルクーラーさえ装備。 ノーマルシートが20席ある場所に、10席しか存在しないという贅沢な編成です。 幅のみならず奥行きも確保されており、占有面積の広さで言えばスタンダードクラスの4倍近くあります。 3,000円の追加料金もうなずける仕様でした。 なおグランドクラスの配置は最後列。 最後列というとハズレ席のようですが、そんなことは全く無く、画面の大きさが奏功して、最後列でも画面中央から離れるということがありません。 むしろ劇場全体を俯瞰するようなポジションで、優雅な映画鑑賞を楽しめます。 プレミアムクラスとは異なり、スタンダードクラスとの間は胸壁で物理的に区分けされています。 そのため前方空間を通路として利用されることがなく、完全な専用スペースとして活用できます。 いかにも上級クラスといった感じ。お金に余裕があれば、迷わずお勧めしたい座席です。 一方、そういった追加料金を払うことなく座れるのがスタンダードクラスです。 座席はというと、シネコンによくあるタイプのふかふかとしたクッションの座席です。 しかし一口にスタンダードクラスといっても、その席数は400超。 当たり席もあれば、外れ席も存在します。 当たり席はどこなのか、考察してみましょう。 先程も申し上げました通り、画面の中央と相対できるのはK列以降の座席、後段ブロック寄りの座席でした。。 そのなかでも上級クラスに挟まれたM列とN列の中央ブロック(座席番号11番から30番)は見晴らしも良く、その全体が当たり席ということが出来ます。 とりわけM列の中央ブロックは、前にプレミアムクラスがある影響で、空間の広さのおこぼれに預かっており、前方の空間は通常の1.5倍ほどあります。 試しに座ってみましたが、成人男性でも足が伸ばせるほどに広々としていました。 M列の中央ブロック(M-11からM-30)は、プレミアムエコノミークラスといった感じで、大変おすすめの座席と思われます。 一方、ハズレ席はどこでしょうか、 ネット上での予約ページを見てみますと、座席表の内、左右両ブロックのG列・H列の間、L列・M列の間に、通路のような空間が存在している描写があります。 しかし、実際に行ってみてビックリ。この各列間には余裕のある空間など存在せず、通常のスタンダードクラスの席間距離となっておりました。 これらの座席はハズレ席と申せましょう。 実際に見る限り、座席の前に広々とした空間が存在しているのは、中段の最前列であるG列、後段の最前列であるL列、そして、前方に上級クラスが存在している中央ブロックのH列・M列ということになります。 占有面積の広さで言えば各ブロックの最前列席(G列・L列の左右ブロック計40席)は通路があるため通常の2倍程度の広さ、中央ブロックのH列・M列(計40席)は通常の1.5倍程度の広さという印象でした。 これら80席については追加料金なく広い空間が楽しめますから、総じて「当たり席」ということが出来そうです。 ちなみにシアター内の左右両ブロックの端側にも通路がございますので、トイレが近い方には、完全な端っこの席もおすすめに思われました。 ただし画面の中央と相対することを考えますと、あまり端に寄りすぎることも考えものであり、G列・L列については座席番号6〜10番、31〜35番あたりがオススメ席と言うことができそうです。 これは個人の好みに依るところがありますが、少し見上げる形がお好きであればG列の中央寄りやH列の中央(11番から30番)、高さを稼ぎたければL列の中央寄りか、M列・N列の中央という印象でした。 ちなみに各列の中心線(等分線)に該当する席番号は、スタンダードクラスで各列の20番・21番、プレミアムクラスで各列の16番・17番、グランドクラスの15番・16番でした。 以上の情報をまとめたものが、本記事の冒頭に掲げた座席表となります。 座席選びのご参考になりましたら幸いです。 なお2019年7月現在、グランドサンシャインのシアター12では、通常の映画プログラムに加えてレーザーIMAX・12ch音響のフルスペックを活かした関根光才監督のショートムービー「TRANSPHERE(トランスフィア)」の併映回が存在しています。 これらの併映回は、追加料金なく見ることが出来る短編映画(上映時間は10分ほど)が付きますので、たいへんお得。 しかも収録画質は常時800万画素のフルスペック4K。 これに12ch立体音響が加わり、IMAXの真価を存分に楽しむことが出来ます。 出演俳優も嶋田久作など、豪華な作品となっています。 下記画像の通り、「※短編「TRANSPHERE」上映」の表示がある回を予約されることをお勧めします。 そんな日本最大のスクリーンに関するお話でした。
by katukiemusubu
| 2019-07-21 23:00
| ブックレビュー・映画評
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